レバノンの首都ベイルートで大規模爆発
ベイルートの大規模爆発 死者100人、負傷者も4000人を超す
https://www.sankei.com/smp/world/news/200805/wor2008050026-s1.html
【カイロ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大規模な爆発で、地元メディアは5日、死者は少なくとも100人に達し、負傷者も4000人を超えたと伝えた。
原因は依然として特定されていないが、レバノンの内務当局は、爆発現場とみられる港湾地区の倉庫には爆発物の原料となる硝酸アンモニウム約2700トンが6年前から保管されていたことを明らかにした。
【感想】
レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発が起き大きな被害が出ている。当初、イスラエルからの攻撃やイスラム過激派によるテロも疑われたが、現在では溶接工事の火花から硝酸アンモニウムに引火した事故との見方が強まっている。死者以上に行方不明者も多く、治療が追い付いていない。港湾と小麦粉サイロも破壊され、食糧危機必至の状況である。ベイルートでは全ての建物の内、約半数が被害を被った。レバノンは通貨がデフォルトとなり、国家経済が破綻している。弱り目に祟り目である。ヒズボラはイスラム教過激派テロ組織であるが、レバノンの与党を占めている。つまりヒズボラがレバノンの政治を仕切っている。またヒズボラはベイルートの港も管理していた。そして6年前に2700トンもの大量の硝酸アンモニウムをロシアから受け取り、何らかの意図をもって長期間保管した。レバノンはヒズボラとの関係だけを見ても分かりにくい国である。日本との接点も少なく、ゴーン被告が逃亡するまで、それほど注目もされなかった。イスラエルとヒズボラは敵対関係にあり、トランプ大統領はイスラエル支持を鮮明にしているため、日本はレバノンと距離を置いている。ただ多くの被災者の方には同情する。
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