中国、南シナ海へ弾道ミサイル4発発射

米高官「中国発射のミサイルは4発」 南シナ海に中距離弾

https://www.sankei.com/smp/world/news/200827/wor2008270008-s1.html

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国防当局者は26日、中国軍が中国本土から南シナ海に向けて中距離弾道ミサイル4発を発射したと明らかにした。

 国防当局者によると、ミサイルは南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島と海南島の間の海域に着弾した。ミサイルの具体的な種類については「引き続き調査中」としている。

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は、ミサイルは中国内陸部の青海省と沿岸部の浙江省からそれぞれ発射されたと伝えたが、国防当局者は「確認できない」とするにとどめた。

同紙はミサイルの種類に関し、グアムの米軍基地を射程に収める「東風(DF)26」(射程約4千キロ)と、「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイル「DF21D」(同1500キロ以上)だったとしている。

 米太平洋艦隊報道官は「南シナ海を含むインド太平洋地域では現在、米海軍の艦船38隻が航行中だ」とした上で、「米軍は国際法で認められた全ての領域を飛行、航行して『自由で開かれたインド太平洋』に向けた取り組みを示すと同時に、同盟・パートナー諸国に(地域への関与を)確約していく」と強調した。



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【感想】

米軍によれば、偵察機国際法で認められた飛行をしたと主張している。航行の自由作戦の目的は、不法占拠している南シナ海の人工島の実効支配を認めないと主張するためである。これに腹を立てた中国軍が威嚇射撃の如く対艦ミサイルを4発発射した。北朝鮮でもあるまいし、米空母打撃群のレーダー網ひしめく南シナ海に向けて、ミサイル発射データを提供し、中国軍の手の内をさらすだけで軍事的な意味は薄く、政治的には先にミサイルを撃ったという事実を残す愚かな行為である。また双方が南シナ海を重視する理由は、中国軍がこの領域に核ミサイルを搭載した潜水艦を潜らせておき、いつでもSLBMで米本土を狙えるようにするためである。海戦慣れしている米海軍に対して中国海軍は数段見劣りする。南シナ海で緊張状態を演出しておいて、実は台湾・尖閣を狙ってくるかもしれない。米退役軍人が、台湾での戦闘で米軍の敗北を予想し物議を醸している。にわかには信じ難い予測である。たとえ物量で劣っても、蔡英文総統率いる台湾軍には本来の武士道魂が息づいており、揺るぎない国土防衛の決意がみなぎっている。





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