米報告書、中国の兵站ネットワーク拡張

国防総省報告書 中国が世界各地で兵站拠点ネットワークの確保目指す

https://www.sankei.com/smp/world/news/200902/wor2009020027-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は1日、中国の軍事力に関する議会向け年次報告書を公表した。報告書は、中国軍が世界展開を視野に各地で兵站拠点の構築を目指していると指摘し、これまでに南太平洋のバヌアツとソロモン諸島、アフリカのナミビアに対し補給のための軍事拠点の設置を提案した可能性が高いとの見方を示した。

 報告書は、中国による海外拠点の確保は太平洋からインド洋を経て中東、アフリカ諸国に至る海上交通路の確保が目的であるとし、ほかにもタイ、シンガポールインドネシアミャンマーパキスタンスリランカアラブ首長国連邦(UAE)、ケニアタンザニアセーシェルアンゴラタジキスタンの12カ国にも拠点設置を検討中とみられると指摘した。

中国がこれらの国々に拠点を構築しネットワーク化を進めれば、米国の「自由で開かれたインド太平洋戦略」や米軍の世界展開戦略とぶつかり合うのは必至とみられる。

 報告書は、中国の拠点構築が米軍の作戦行動を阻害、中国軍の対米作戦を支える役割を担う公算が大きいと分析した。軍事専門家の間では、これらの拠点が海外での米軍の動向に関する情報収集に活用される恐れがあるとの指摘もある。

 中国軍は2017年、アフリカ東部ジブチに初の海外軍事拠点となる補給基地を設置。報告書は、ジブチ駐屯の中国軍がレーザー照射や無人機で米軍機の飛行の妨害を図ったとした。



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【感想】

中国人は基本的に、理念や感情ではなく損得勘定で動く打算的な民族である。一族の結束だけは強いが、国家に対する愛国心は希薄であり、ましてや中国共産党に対する忠誠心など皆無に近い。いざ戦争となれば、勝勢の時は統制も取れるが、敗色濃厚となると、先を争って逃亡する。中国の国力の源泉は、14億の人口の大半から安価な人件費を搾取し、環境汚染や土地確保などで人民に犠牲を押し付けて平気な体制があり、また、あらゆる不正(ワイロ・窃盗・ウソ・恐喝など)を推し進められる組織とメンタリティを持つところにある。そして、この様な体制は限界を迎えつつある。世界中に兵站拠点ネットワークを確保したとしても、多くはハッタリであり、ハリボテであるが、諸国が中国軍に恐れを抱き、怯んでいる内は、益々増長し浸透してくる。中国には、欧米のキリスト教精神や日本の武士道のような芯となる思想は弱いが、決して侮れない。甘く見ると、火傷を負うくらいでは済まず、国家存亡の危機となる致命傷を負いかねない。




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