韓国を叱りつけたバイデン政権の真意は

慰安婦問題を言い続けるなら見捨てるぞ 韓国を叱りつけたバイデン政権の真意は

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/02150603/?all=1

「いつまで『慰安婦』を持ち出すのか。日本と仲良くできないなら見捨てるぞ」と米国が韓国に言い渡した。J・バイデン(Joe Biden)政権が文在寅ムン・ジェイン)政権を見限ったのだ。韓国観察者の鈴置高史氏が解説する。

耳にタコの「慰安婦」「徴用」
鈴置:東亜日報が興味深いニュースを報じました。バイデン政権の韓国担当者が同紙に対し、慰安婦や徴用工問題を唱え日本と対立を続けるのなら同盟を打ち切るぞ、と威嚇したのです。
 「『最悪に突き進む』韓日関係に…米『韓国に対する期待を放棄するかも』と圧迫」(2月10日、韓国語版)から、その部分を訳します。
・バイデン政権当局者は2月9日(現地時間)、本紙に「私たちはQUAD(=クワッド、日米豪印戦略対話)の協議体化を急いでいる。日本との関係改善にも注目している」とし、「韓国が(日本との関係で)前に進まないなら、バイデン政権はパートナーとしての韓国に対する期待を放棄しうる」と述べた。
・この当局者は「我々が韓国から聞かされることといったら、シンガポール米朝首脳会談の精神と、慰安婦、強制徴用問題だけ」、「世界的なイノベーション国家である韓国が、北朝鮮や日本問題に関しては、いかなるイノベーションもしていない」と語った。
 韓国は元慰安婦、自称・徴用工を問題化して日本と摩擦を引き起こし、それを理由に日米韓の安保協力を拒んできました。しかし、同盟強化を図るバイデン政権は、歴史を言い訳に同盟を壊す茶番劇は辞めろと、就任早々から韓国を叱ったのです。
 ことに慰安婦問題はB・オバマBarack Obama)政権当時、副大統領だったバイデン氏が日韓合意の保証人になって解決を図った経緯があります。(「かつて韓国の嘘を暴いたバイデン 『恐中病と不実』を思い出すか」参照)。
 安倍晋三首相と朴槿恵(パク・クネ)大統領が交わした慰安婦合意を、文在寅大統領はいとも簡単に反故にした。そのうえ、「徴用工」にも対日戦線を広げました。顔に泥を塗られたバイデン大統領が「いい加減にしろ」と怒り出すのも当然です。
 怒りの激しさは「パートナーとしての韓国に対する期待を放棄しうる」との表現からうかがえます。外交的な修辞にくるんでいますが、要は「日本との関係を改善しないと、同盟を打ち切るぞ」と言い放ったのですから。

(以降、URL参照)



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【感想】

韓国とバイデン政権の現状を鋭く分析する記事である。大枠としては、アメリカファーストを掲げたトランプ政権に対して、同盟国重視を掲げたバイデン政権が、日韓不和の原因を韓国と見做して文在寅を叱った。オバマ・バイデンが仲介した慰安婦合意を勝手に反故にし、いつまでも慰安婦を持ち出し、トランプ大統領の業績であったシンガポールでの米朝首脳会談の精神を言い続けては、バイデンとしても愉快ではない。バイデン政権では、バイデンに統率力はないが、部下はそれなりに力量がある。ブリンケンはハンターとの仲も噂されるが、トランプ政権の対中強硬路線は評価している。その部下には朝鮮半島やイランの専門家を擁している。トップの調整力が欠如しているため、各部署の部下たちが予算・防衛・外交などの各分野で成果を出そうとすれば、歪みが生じる。そうなるとバイデン政権として、外敵となる中国やトランプ共和党への当たりを強くする。その結果、内戦の危険性が高まると見る。




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