中国、ウイグル関連制裁で英国に対抗措置 米欧との対立鮮明に

中国、ウイグル関連制裁で英国に対抗措置 米欧との対立鮮明に

https://www.sankei.com/smp/world/news/210326/wor2103260014-s1.html

【北京=三塚聖平】中国外務省は26日、英国が新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権侵害をめぐる対中制裁を発動したことへの対抗措置として、英国の9人、4団体に制裁を科すと発表した。米欧が対中批判を強めていることに対し、中国側は対抗姿勢を鮮明にしている。

 中国外務省は「嘘と虚偽情報を悪意を持って広めた」とし、英国の政界関係者や、保守党人権委員会などの団体・組織を制裁対象にしたと説明した。中国への入国を禁じたほか、中国での資産を凍結する。

英国は今月22日、米国や欧州連合(EU)などと足並みをそろえて、同自治区の人権侵害に関与したとして中国当局者らに制裁を発動した。中国は、EUに対しては22日に報復措置を発表している。中国外務省は、英国の対中制裁に対し「中国の内政に乱暴に干渉した」と批判した。

 一方、中国国内でウイグル問題をめぐる外資系アパレル企業への批判が拡大している。同自治区での強制労働批判を踏まえて新疆産の綿を使わないと表明したスウェーデン衣料品大手H&Mに対する不買運動に続き、米ナイキや日本のユニクロなども同様の理由で批判の標的となり始めている。



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【感想】

イギリスと中国は英中共同声明で50年間一国二制度を保証すると約束したが反故にした。往年の覇者イギリスのメンツは潰され、穏やかではないシコリが残った。こうした遠因があり、対中包囲網クアッドにも、はるばるイギリスも参加する気配を見せている。中国は勝手に決めた核心的利益で妥協できないため、ウイグル人権弾圧で非難されると、ヒステリックは報復制裁をして、更に窮地に追い込まれる。ところで米中外交で露見したが、中国側の戦狼外交は、冒頭の記者が見ている時だけ激しく応酬し、記者が退室すると穏やかになった。結局、中国国内向けのパフォーマンスであり、独裁者習近平に良く思われたいだけの外交に感じられた。今、欧米と中国が激しく対立すればするほど、北京オリンピック直前の駆け引きが更に難しくなる。ただ日本としては、イギリスが艦隊を派遣してくれて、有り難いと思う。




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