米国務省、香港大紀元への襲撃を非難「徹底的な捜査を」

国務省、香港大紀元への襲撃を非難「徹底的な捜査を」

https://www.epochtimes.jp/2021/04/71537.html

国務省の報道官は13日、香港当局に対して、12日に香港大紀元の印刷工場で起きた襲撃事件を捜査するよう促した。同報道官は、「大紀元の印刷工場への襲撃を非難する。香港当局に、徹底的に捜査し、加害者に法的措置を講じるよう求める」とした。

また、報道官は「米国は独立したメディアを黙らせたり、政治的な理由でジャーナリストを標的にしたりするなど、表現の自由を抑圧しようとする動きが強まっていることに懸念を抱いている」と伝えた。

「透明性を確保するには、報道関係者を含む人々の表現の自由が不可欠である」と報道官は強調した。

米誌・政治リスクジャーナル「Journal of Political Risk」の発行人であるアンダース・コアー(Anders Corr)氏は、襲撃事件は別の意味で「中国共産党大紀元時報に与えた名誉であり勲章でもある。事件は、大紀元(の報道)が中国共産党に強い打撃を与えていることを反映した」との見方を示した。

共和党のグレグ・ステューブ(Greg Steube)下院議員はツイッター上で、香港大紀元の印刷工場襲撃事件は「中国共産党共産主義体制に反対する人々を黙らせるためにどれだけのことをしているのかを浮き彫りにした」と示し、「われわれは中国共産党に対抗し、中国共産党にこれらの暴力行為への責任を負わせなければならない」と書き込んだ。

12日早朝4時頃、マスク姿の男らがハンマーなどを持ち、香港大紀元の印刷工場に入り、印刷機械やパソコンなどを破壊した。これを受けて、香港大紀元は当面、新聞の印刷と発行の停止を余儀なくされた。香港民主化運動が拡大していた2019年11月19日、香港大紀元の印刷工場で、正体不明の男らによる放火事件が起きた。

(記者・Eva Fu、翻訳編集・張哲)



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【感想】

中共独裁政権に批判的な記事を書く香港の新聞社の印刷工場を襲撃するとは悪魔の所業である。米国務省が徹底的な捜査を求めて非難したところまでは評価できる。ただ、この襲撃が北京の息の掛かった香港警察の仕業だとすると、香港当局に無視されることになる。その時、バイデン政権がどんな制裁を課すことになるか注目している。これは1新聞社の1印刷工場への暴力ではなく、民主主義世界全体に対する挑戦であり、暴力による言論弾圧そのものである。これを看過することは民主主義の死を意味する。ブリンケンには頑張ってもらいたい。




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