「中国の軍隊はまるで山賊の巣窟」中国武装警察元幹部が暴露

「中国の軍隊はまるで山賊の巣窟」中国武装警察元幹部が暴露

https://www.epochtimes.jp/2021/06/74669.html

最近、元中国武装警察部隊・北京総隊の第5支隊副隊長・邵長勇氏が軍隊の内情を暴露するビデオがツイッター上で注目を集めている。ビデオの中で、邵氏は在籍中に見聞きした衝撃的な場面を語り、中国共産党の幹部が「人格分裂者」と切り捨てた。

「私たちの世代では、子供のころから多くの人は心から軍人に憧れていた。部隊に入るまで私の人生は幸せだった。しかし正式に入隊したその瞬間から、私の周りの状況が一変した」

「私がいた部隊では上下関係が非常に厳しかったので、わずか二、三カ月の間だけで兵士によるクギ、ハサミなどの飲み込み事件や、手首を切る自傷行為が何件も起きていた」

邵氏は初めて軍事会議に参加した時、衝撃を受けたという。

「会議では本当に汚い言葉が飛び交っていた。まるで楊子栄(革命現代京劇『智取威虎山』の中の英雄)が山賊の巣窟に入った時のような感覚を覚えた」と振り返った。

同氏はまた、同僚が部隊を辞める時、「兵士の教育」に関するアドバイスを求めた。得られた答えは「各種の騙す手段を覚えることだ」という。



「人を騙す能力のレベルの高さで、その人の能力レベルを図る。『毛沢東選集』をよく勉強したほうがいい。よりよく理解できれば、痕跡を残さず陰険な方法で人を殺すことができる」と聞かされた邵氏は、「私の世界はたちまち灰色に変わった」と述べた。

邵氏はさらに、「天安門事件」に触れ、最初に天安門に攻め込んだ中隊のことについて明かした。一部の狙撃手は学生のスピーカーを一撃で撃ち壊したという。

その中隊は「共和国英雄中隊賞」を受賞し、うち数人は「共和国衛士賞」を受賞した。しかし、罪の意識を持っているため、彼らは帰郷しても賞をもらったことを人に話せないのだという。

邵氏また、「人格分裂」したある政治教育研究室の主任の話もした。その主任はいつも食事の時「ビルが傾き始めている」と言って、部隊と社会がいかに腐敗しているかを愚痴っているのに、いったん講壇に立つと、一変して「我が党がいかに清廉潔白で偉大であるか」について語り始めるという。「人格分裂という言葉は、まさにこういう人のことを言っている」と邵氏は嘆いた。

「私たちは以前、軍人を天使のように崇めていた。彼らがこの共和国を守っていると信じていた。しかし、実際に軍営に入って見ると、悪魔と天使が同一人物であることに気づいた。彼らは瞬時に切り替えることできる」と邵氏は締めくくった。



彼の動画を見たネットユーザーは、「体制に近づくほど、その恐怖と闇を感じることができる」「正直に話してくれてありがとう。多くの人が軍の内部で何が起こっているのかをほとんど知らない。彼(邵氏)が無事であることを願っている」と書き残した。

北京武装警察総隊は正軍級の「内衛部隊」で、北京で重要会議が行われたり、突発的な事件が発生した場合に治安維持に当たる。

邵氏は過去にも、武装警察内部で蔓延する腐敗について暴露していた。

例えば、「上司の話では、将軍に昇進するには300万元いる。金額は変動するが、相場は決まっている」と邵氏は明かした。

ほかにも、武装警察総隊の招待所で風俗サービスが提供されていることや、部下から上司への賄賂、入隊するのに賄賂を渡す必要があるという。入隊後も条件のいい部隊に入るにも、共産党に入党時も、休暇や退役して実家に戻るにも賄賂が必要だと明かした。

「隊員にとって誰に賄賂を贈るかは人生を左右してしまう」と邵氏は指摘する。

香港誌「爭鳴」の2017年2月の報道によると、武装警察が経営する病院、不動産、ホテルは2001~15年末まで、年間78.2億~502.4億元(約1344.1億~約8635.2億円)を稼いでいたという。

大紀元日本ウェブ編集部)



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【感想】

こうした中国人民解放軍や中国武装警察の内情を読み、さぞ孔子様も霊界で悲しまれていることであろう。騙しのテクニックのスキルを向上させなければ、命の保証すら危うい。相手の些細な言動や仕草から、心の奥を読んだり、賄賂を渡した相手の気持ちの変化やその後の行動を見誤ると失脚や粛清の憂き目もあり得る。山賊の巣窟とは生き地獄の様相であろう。この点、日本人の特に食口は、のんびりしており、たとえ騙されても、最低限の身の安全は保証されていて、油断だらけである。中国人と日本人が対峙する時には、まるで根っからの悪人と根っからの善人が向き合うようなものである。私が数名の中国人と仕事をした経験からの印象は、自己主張が強い、他者への迷惑に無頓着、頭が良い(特に日本語習得能力は驚異的、日本人が中国語を学習する場合とは、比較にならない)である。この記事を読むと、日頃は威勢のいい戦狼外交の最前線に立つ中国の報道官が可哀想に思えてくる。




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