欧州議会、「人権問題に改善なければ北京五輪をボイコット」決議成立

欧州議会、「人権問題に改善なければ北京五輪をボイコット」決議成立

https://www.epochtimes.jp/2021/07/75877.html

欧州議会は8日、中国が香港とイスラム少数民族ウイグル人に対する人権状況を改善しない限り、2022年北京冬季オリンピックをボイコットするようEU加盟国に求める決議案を成立させた。

今回の採択は、ブリュッセルと北京の関係悪化を示す新たな兆候でもある。今年5月、中国の人権問題をめぐり、一連の制裁措置が発動され、二国間の投資協定の批准が凍結された。

決議は賛成578、反対29、棄権73の賛成多数で可決した。ドイツのアンゲラ・メルケル首相が所属する中道右派​の欧州人民党(EPP)グループや、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が支持する中道派など、欧州議会の主要会派すべてが賛成票を投じた。

欧州議会は、EU機関や加盟国に対し、香港、新疆ウイグル自治区チベット内モンゴル自治区などの人権状況について、中国政府が検証可能な改善を示さない限り、2022年北京冬季オリンピックへの政府代表団や外交官の招待を拒否するよう求めた。

これまでに各国政府が選手、関係者、観客の派遣を拒否したオリンピックは数回ある。旧ソ連アフガニスタン侵攻に抗議し、米国が1980年モスクワ五輪のボイコットを呼びかけ、日本もこれに追随した。

しかし、専門家は、ボイコットが成功したかを判断するのは難しいと指摘する。2022年北京オリンピックの場合、ボイコットは中国との譲歩をさらに困難にする可能性があるため、参加国は中国の人権侵害への関心を高めるためにオリンピックを利用すべきだという声もある。

中国外務省は、いかなるボイコットに対しても「断固たる対応」をとると警告している。これには、国際フォーラムに関する二国間協議の中断や、スポーツイベントのスポンサー企業に対する経済的圧力などが含まれる可能性がある。

中国外務省の汪文斌報道官は声明で、「中国はスポーツの政治化や、人権問題を口実とした他国への内政干渉に断固として反対する」と強調した。

(以降、URL参照)



f:id:hamamatsu3000:20210713023110j:plain







【感想】

大量虐殺を行う当事国で平和の祭典オリンピックが開催された場合、そこに参加することは、少なくとも黙認・容認の意思表示とみなされる。本来ならば、IOCが指導力を発揮して開催地変更などをすべきであるが、商業主義に陥ったIOCに、そんな気概は見られない。ジェノサイドは人類に対する大罪であって、決して人権問題を口実とした他国への内政干渉ではない。欧州議会が先頭を切って決断したおかげで他国は決断し易くなった。「対中非難は効果なし」などと中国寄りの発言をする日本の政治家には民意のキツイお灸が必要である。




by ロード



クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村