米海軍、南シナ海で「航行の自由作戦」 「中国はわれわれを阻止できない」

米海軍、南シナ海で「航行の自由作戦」 「中国はわれわれを阻止できない」

https://www.epochtimes.jp/2021/07/76002.html

米海軍のミサイル駆逐艦ベンフォールドは12日、南シナ海西沙諸島(英語名パラセル諸島)の付近海域で「航行の自由作戦(FONOP)」を実施した。中国当局の非難を受けて、米海軍第7艦隊は声明で、国際法に従った行動であると反論し、西沙諸島周辺での航行の自由と権利を主張した。

5年前の7月12日、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は南シナ海の領有権をめぐって、中国側の主張を退ける判決を下した。米国のブリンケン国務長官は11日、判決から5周年を迎える前に声明を発表し、中国当局は現在も仲裁裁判所の判決を拒否していると非難した。声明は、中国当局に対して「国際法上の義務を順守し、挑発的な行為をやめ、国際社会に中国がルールに基づく海洋秩序を守ることをコミットメントし、すべての国の権利を尊重するよう」と求めた。

いっぽう、中国軍南方戦区の報道官は12日、米海軍が西沙諸島の付近海域でFONOPを実施したことを抗議し、「米国が航行の覇権を争い、南シナ海で軍事化を拡大していることを証明した新たな証拠だ」とした。さらに、米軍を領海外に退去させたと述べた。

また、中国外務省の趙立堅報道官は、ハーグの仲裁裁判所の判決は「紙くず」と呼び、「国際法を乱用し、南シナ海における挑発行為をやめるよう」と米側に要求した。

米海軍第7艦隊は同日、ホームページ上で声明を掲載し、中国当局に反論した。

声明は、中国側の批判は「誤っている」とした。

ミサイル駆逐艦ベンフォールドは、国際法に基づいてFONOPを実施した。今後も国際水域で通常のオペレーションを行い続ける。この作戦は航行の自由と海洋の合法的な利用を原則として守るわれわれのコミットメントを反映した」

声明は、「中国側が何を言おうとわれわれを阻止することができない」と強調した。

(翻訳編集・張哲)



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【感想】

趙立堅の発言が中国の立場を明確に示している。ハーグの仲裁裁判所から「中国の主張は無効」とされた判決を「紙くず」と呼び、中国自身が国際法を蔑ろにしているにも関わらず、アメリカに対して「国際法を乱用するな。挑発行為をやめよ」と厚顔無恥にも要求した。本当に呆れる。戦力的には圧倒的に米軍有利であるが、心配な点は、戦狼外交に慣れた側近が「今なら局所的に米軍に勝てますよ」と独善的に習近平に耳打ちし、習近平が真に受けた時が本当に怖い。




by ロード



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