奈落の底に落ちた香港「中国式民主主義」の偽善を露呈

奈落の底に落ちた香港「中国式民主主義」の偽善を露呈

https://www.epochtimes.jp/2021/12/83931.html#singleComments

香港は、中国共産党のいわゆる「全過程にわたる民主」の苦い果実を味わっている。中国共産党支配下で、香港の民主主義が悪夢と化すのを見るのは辛いことだ。
1997年に中国政府が「一国二制度」の枠組みで、香港に「50年間」の政治的自治を認めると約束したにもかかわらず、香港特別行政区中国共産党の政治体制に完全に統合されつつある。

1990年代から現在に至るまで、中国共産党は香港に対する「正当な」政治的・社会的支配を実現するために、「一国二制度」の枠組みを侵食し続けている。この枠組みは、「ラバースタンプ(ゴム印)議会」と揶揄される中国の立法機関、全国人民代表大会全人代)が1990年に採択した基本法の具現化であり、「香港人による香港の管理」「高度な自治」の保障を盛り込んだ。
2020年夏、中国共産党は香港の立法手続きを無視し、「香港国家安全維持法」(国安法)を制定し、これらの厳粛な約束をすべてゴミ箱に捨てた。
いまにして思えば、基本法には、中国共産党が香港を完全に政治支配するための長期計画の一環として、香港に適用される国安法の導入を求める条項が含まれていたのである。
基本法第23条は、香港政府に「反逆、国家分裂、反乱扇動、中央政府転覆を禁止する法律を自ら制定すること」や「香港の政治組織または団体が外国の政治組織または団体との関係樹立を禁止すること」を求めている。
この部分は、昨年6月に中国共産党政権の主導で施行された国安法の主要部分と同じである。同法は6章66条から成り、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託と見なす行為を国家安全危害罪とし、違反者には最高で無期懲役刑に処すると規定している。

(以降、URL参照)



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【感想】

現在、欧州の中で最も厳しく中国に向き合っている国はイギリスである。イギリスからすれば1997年の一国二制度の約束を反故にされた恨みがあり、中国からすればアヘン戦争で食い物にされた恨みがあって、対立は根深い。同様に、日本にしても、中国からすれば朝貢国として見下していたが、日清戦争の仕返しから日中戦争が泥沼化し、今日の対立構造に至っている。香港は自由民主主義陣営として、守りたかった砦であったが、惜しくも共産主義陣営に渡ってしまった。こうなったからには、台湾は必ず死守したい。




by ロード



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