菅井睦雄氏著作の「本然世界に展開する真の父母様本体論」に対する論考 その1

【今回の記事では、岩崎栄樹さんの小論文を掲載します。なお承認制だったコメント欄を開放しますので、感想や意見のある方は、当記事コメント欄に書き込んでください。by ロード】

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菅井睦雄氏著作の「本然世界に展開する真の父母様本体論」という本が昨年12月の終わりに発刊されました。
彼は、夜の神様とお父様から直接啓示を受けて書いたと言っています。
この本は、原理本体論や八大教材教本である原理講論を超えるものであると豪語されています。今の原理講論が白黒のテレビなら自分の書いたこの本体論はカラーテレビのように鮮明に理解できると言っています。
このような、八大教材教本を超える重大なるものを、江利川会長や二代王の許可なしに一般の人々に販売、そして、ズームを通して勉強会を開き、また動画まで作成して啓蒙しておられます。挙句の果てには、この本体論の講義ができる人が出てきており、それを通して信仰教育をしている方もいるとも言っておられます。そして、日本全国にこの種が蒔かれたので、これからはどんどん広がっていくと仰っています。
このようなことを、私は黙って見ていられません。
私は、この本を読んでみましたが、お父様のみ言葉を勝手に解釈し、そして原理から相当逸脱しているということがわかりました。少しばかりではありますが、このエッセイブログをお借りして、数回に分けて述べさせていただきたいと思います。

本然世界に展開する真の父母様の本体論(前半)
「絶対性と神様の血統」
1、男性が性相、女性が形状について
★今この段階では、男性分野は本性相のことであり、女性分野とは本形状であると伝えておきます。P.7
★夜の神様は、自分そのものである本性相を男性として構想し、本性相に絶対服従して神様として存在させていてくれた本形状を、女性として構想することになりました。そうであるが故に、夜の神様は「無の暗闇の状態」でありながら内的愛の胎中で、主体である夜の神様の理想を、対象としてその如く実現してくれるエナジーとしての存在である本形状(昼の神様)と双子で生まれたといえるのです。P.142
⭐︎このP.142の説明が、男性が性相で女性が形状という意味らしいですね。

被造世界が創造される前には、神は性相的な男性格主体としてのみおられたので、形状的な女性格対象として、被造世界を創造せざるを得なかったのである。(原理講論P.47)

と書いてあります。
神は性相的な男性格主体としてのみおられたので、形状的な女性格対象として、被造世界を創造せざるを得なかったのです。しかし、彼は、対象としてその如く実現してくれるエナジーとしての存在である本形状を昼の神様としています。本形状とは被造世界のことです。エナジーではありません。また、後で述べますが昼の神様はエナジーではありません。

2、この本は、空想、妄想の産物である。
★たった一人で存在していた自分自身を顧みると、無限に広がる自分自身は死んでいたに等しい無の暗闇の状態だと感じたのです。ここで永遠普遍の神様に、生死の概念が生じました。P.24
⭐︎勝手な空想、妄想です。その他まだまだたくさんの空想、妄想によって書かれています。

3、生素について
★「生素」とは神様の「真の愛で愛したい衝動」によって発動される愛そのものが「生素」となります。P.52

⭐︎霊人体は神からくる生素(陽性)と肉身からくる生力要素(陰性)の二つの要素が授受作用する中で成長する。(原理講論P.86)

上記のように、原理講論には記されています。二つの要素が授受作用する中で成長するのです。霊界に行けば肉身はありません。お父様は、真の愛が空気の代わりになるとおっしゃっています。真の愛を吸って生きるのです。生素を吸って生きるとは仰っていません。これも勝手な解釈です。

次回は、核心部分になる(後半部分)「夜の神様と昼の神様と霊界システム」について、述べさせていただきます。

岩崎栄樹 拝





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