北朝鮮から恐喝されたら

金正恩氏の「核・ミサイルを使った恐喝」 「海底に葬ってやる」と威嚇された日本に備えはあるのか


http://www.sankei.com/smp/world/news/171213/wor1712130001-s1.html



北朝鮮が11月29日、2カ月半ぶりに、「火星15号」と呼ぶ、「米本土まで届く」という新型のICBM大陸間弾道ミサイル)を発射した。(夕刊フジ・12月5日掲載)

ミサイルは、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の“お気に入りの試射場”となっている、日本列島わきの日本海へ撃ち込まれた。青森県沖合の日本の排他的経済水域EEZ)だ。

 北朝鮮朝鮮中央テレビは同日、「重大報道」として、興奮した口調で「国家核戦力完成の歴史的大業が実現した」と発表した。

 私はだからといって、米国が北朝鮮に先制攻撃を加えることはないと、判断している。「火星15号」がICBMであって、北朝鮮が自賛したように、米全土を射程に収める能力があるのか、核弾頭の小型化に成功したか、判然としない。

 私は1週間前までワシントンに滞在し、ドナルド・トランプ政権や、国防総省を囲む人々と意見を交換した。トランプ大統領は威勢よく北朝鮮を威嚇してきたものの、今回試射したミサイルが仮に米本土に届くものであるとしても、北朝鮮がよほどの挑発行為を行わない限り、米国が今後、北朝鮮に軍事攻撃を加えることはないと思う。

 正恩氏も一歩間違えば、米国から「100倍返し」があるかもしれないから、ミサイルの試射や核実験に慎重にならざるを得ない。

 韓国・朝鮮人は大昔から不安定な環境で生きてきたから、何よりも博打が好きだ。韓国で結婚披露宴、法事である祭祀(チェサ)に招かれると、男たちが宴の脇で必ず花札(ファット)にふけっている。

 正恩氏はいま肝試しを、楽しんでいよう。

 朝鮮半島をめぐっては、緊迫した状況がずっと続き、北朝鮮はミサイルと核弾頭の性能を刻々と向上させるだろう。

 その間、米国で政変が起こって、米国が「日本を守る意志力」を弱めるかもしれない。

 あるいは、サウジアラビアの若い実力者である皇太子が現在、性急な改革を進めているが失敗して、イスラム過激勢力によってアラビア半島から中東全域が、大きく混乱するかもしれない。

 その場合、米国の現在の軍事力では、東アジアと中東の二正面を守ることができない。東アジアが留守になる。日本にとって悪夢だ。

 北朝鮮はこれまで「日本を海底に葬ってやる」と威嚇してきた。

 もし、正恩氏が「日本が朝鮮半島を奴隷化した罪を償うために、○兆円の賠償金を払わなければ、核攻撃を加える」と恐喝してきたら、日本はどうしたらよいのか。

 日本人は真剣に考えなければならない。

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『小池百合子氏は流行神だったのか』(勉誠選書)、『「美し国」日本の底力』(ビジネス社)など多数。





【感想】

実際は既に日本に向けた弾道ミサイルが実戦配備されているので、恐喝を明言していないだけで、ほぼ同じ状況になっている。テロ支援国家に◯兆円の賠償金を払って奴隷国家に成り下がる選択肢だけは絶対にない。日米同盟強化を支持し、安倍首相を全力で応援し、政府にだけ「断固たる抗議をし、万全の態勢」を望むのではなく、国民側も相応の覚悟をしなければならないと思います。




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