アメリカ人の銃規制の考え方

【DHC】10/11(水) ケントギルバート・半井小絵居島一平虎ノ門ニュース】





開始後97分〜118分


【内容】

日本では徳川時代に銃を禁止し、取り締まる側の幕府も銃を捨てた。西洋では考えられない究極の性善説だ。アメリカでは、新大陸に渡った人は銃を持っていた。猛獣や原住民から自分の身と家族の安全を守った。その後、イギリスから独立する時、銃があったからゲリラ戦をして独立でき、銃のおかげで自分たちの自由が守れるという考え方がある。銃による事件が起きると「銃があるから人が殺された」「銃が人を殺したのではない。人が人を殺したのだ」両方の意見が出る。合衆国憲法修正第2条に人民の武装権が謳ってある。「人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない」州は規制することができるが、連邦政府は侵してはならないと言われている。とは言え、一般人は機関銃を持つことはできない。また、製造・流通・販売には様々な規制がある。銃規制に関するアメリカ世論は真っ二つに分かれる。共和党が銃規制に賛成すると全米ライフル協会の票が入らなくなるので政治的な自殺行為となる。レーガン大統領暗殺未遂事件や仮装した服部君射殺事件は、社会に衝撃を与えた。ブレイディ法が可決されたが、憲法違反と言う判決も出た。アメリカ人の考えは、銃が絶対必要だと思っている。アメリカでは約半数が銃を所持している。普通の生活の中では銃でしか守れないと言う場面はあまりない。面白いことに、許可証があれば銃を隠し持って歩き回っても良いと言う州では犯罪率が低い。シカゴは毎月100人以上が銃被害で亡くなっている。麻薬やギャングと関係している者が多い。




【感想】


天一国合衆国憲法の武器の保有は、明らかにアメリカ合衆国憲法の考え方を土台としている。ケントギルバート氏の話から、機関銃は禁止されていること、隠し持って良い州の犯罪率が低いこと、など興味深い内容を聞くことができた。自由を守ると言う言葉はあったが、主権のためと言う発言はなかったので、アメリカ人の発想には、自由のために銃を所持すると言う思想が強くあり、主権を守るために銃を保有すると言う考えは強くないと感じた。また、銃犯罪を減らすには、銃規制よりもドラッグ撲滅の方が効果的だと感じた。


銃のない社会で生まれ育った日本人には、なかなか銃の所持に関する感覚がピンと来ないが、江戸時代の武士が、刀を武士の魂として持っていたように、武器としての意味以上に信念として保有する感覚に近いと感じた。



by ロード



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