北朝鮮が建国70周年を越えた

弾道ミサイル消え、経済建設前面に 北建国70年パレード 首脳外交は不発

http://www.sankei.com/smp/world/news/180910/wor1809100018-s1.html

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が9日、建国70年を記念し実施した軍事パレードは弾道ミサイルが登場せず、経済建設を前面に打ち出す異例の内容となった。米国に非核化協議を続ける姿勢を示した形だが、これまで具体的非核化措置に踏み切っておらず、制裁が続く中、肝心の経済的成果は打ち出せなかった。一方、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権側は18日からの南北首脳会談での訪朝団に財界関係者も加わることに意欲を示し経済協力に前のめりになっている。

金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長は、軍事パレードが行われた平壌金日成(イルソン)広場で演説し「70年の歴史は、偉大な勝利の歴史だ」と強調。朝鮮労働党が掲げる経済建設に総力を集中する路線に沿って「経済建設の大進軍を力強く推し進める」よう国民に呼びかけた。

 パレードには、対艦・対空ミサイルは登場したが、国防力開発の成果としてこれまで誇示してきた弾道ミサイルは一切姿を消した。代わって目を引いたのは、風力や太陽光発電の設備が描かれた山車や経済建設の貫徹を訴える横断幕だ。

 金正恩(ジョンウン)党委員長は建国70年を最大の節目と見なし、経済再建を鼓舞してきた。だが、国民を納得させるような経済的成果を示せる状況にはない。金永南氏も演説で「自力更生」を強調するほかなかった。

 米国の対北朝鮮圧力は、各国の外交にも及んでいるようだ。北朝鮮は各国首脳に9日に合わせた訪朝を招請したが、訪朝が確認されたのはアフリカ・モーリタニアの大統領だけ。北朝鮮側は、米国が「高官を派遣しないよう圧力をかけている」と非難していた。

 9日夜には、5年ぶりとなる10万人規模のマスゲーム・芸術公演も行われ、金正恩氏が各国代表団や李雪主(リ・ソルジュ)夫人らと鑑賞。4月の南北首脳会談で文大統領と抱き合う場面も映し出され、南北融和が演出された。

 これに応えるよう、韓国大統領府関係者は10日、平壌で18~20日に開かれる首脳会談での訪朝団に関し、200人程度で合意したとし、財界関係者の参加に期待を示した。文政権だけが経済協力に先走れば、米韓の溝を生みかねない。







【感想】

1948年9月9日、金日成が人民共和国の樹立を宣言して独立して以来、曲がりなりにも、北朝鮮は建国70周年を越えた。現代の国際情勢は国益を中心に動いているので、アメリカからすれば、北朝鮮核兵器が米本土に到達しない今なら、対中政策の一環として北朝鮮問題を扱うことができる。対中貿易で2000億ドルの追加関税が発動されると局面は大きく変わる。総裁選は問題にならないが、アメリカの中間選挙の結果は少なからず、世界情勢に影響を与える。これからの1年間は正念場であり、世界は大きく変化する。最高のシナリオは、中国がおとなしく白旗を挙げることであり、最悪の展開は、トランプ大統領暗殺か大規模な軍事衝突である。ミクロの存在意義は、とてつもなく大きい。





by ロード




クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村