フランスの外交嗅覚が台湾海峡を通過させた

仏軍艦が台湾海峡通過か 中国刺激、異例と報道

https://www.sankei.com/smp/world/news/190425/wor1904250007-s1.html

ロイター通信は24日、フランス海軍のフリゲート艦が今月6日に台湾海峡を航行したと米当局者が明らかにしたと報じた。フランス軍艦船が中国を刺激する同海峡通過に踏み切った例は近年ないとされる。

 米当局者によると、中国はこれを受け、海軍創設70周年を記念して23日に実施した国際観艦式にフランスを招待しなかったという。フランス軍の報道官はロイターに対し、作戦についてはコメントしないと述べた。通過した艦船はフリゲート艦「バンデミエール」。バンデミエールは、北朝鮮の船が別の船に横付けして物資を積み替える「瀬取り」を阻止する国際的な警戒監視活動にも参加する。

米国は既に台湾海峡へ海軍や沿岸警備隊の艦船派遣を繰り返しており、台湾への圧力を強める中国をけん制する狙いとみられている。フランスのマクロン大統領は、南太平洋のフランス領ポリネシアやインド洋のレユニオンなど海外領土を持つ自国を「インド太平洋地域の列強の一つ」と位置付け、中国が同地域で「覇権を構築している」として懸念を表明。フランスは中国が主権を主張する南シナ海での航行の自由を重視する考えも示してきた。(共同)









【感想】

先日の訪欧でマクロン習近平が巨額商談をまとめたかと思うと、今回は掌を返して、仏軍艦に台湾海峡通過させた。フランスは歴史的にしたたかな外交感覚を持っている。特に第二次世界大戦でのドゴールは驚異的だある。ナチスにフランス全土を占領されながら、連合軍がノンマンディに上陸すると、ちゃっかりパリ解放の英雄として凱旋し喝采を浴びた。少しだけ戦闘に参加して、戦後は戦勝国に名を連ね、国連安保理常任理事国となって拒否権まで得ている。最近、イギリスが南シナ海で航行の自由作戦をすると、更に注目を集める台湾海峡を通過させて、南シナ海での存在感を示した。黄色いベストデモなどで揺れようとも、客観的に見て、国家としての実力以上に世界の中で好位置をキープする嗅覚は見習うところがある。





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