中国機の領空侵犯、マレーシア航空管制の無線に「一切応じず」1日の緊急発進で=マレーシア政府

中国機の領空侵犯、マレーシア航空管制の無線に「一切応じず」1日の緊急発進で=マレーシア政府

https://www.epochtimes.jp/2021/06/74397.html

2021年6月1日、ボルネオ島に位置するサラワク州付近のマレーシア領空を侵犯した十数機の中国人民解放軍空軍(PLAAF)軍用機に対応するため、マレーシアが戦闘機をスクランブル(緊急発進)するという事態が発生した。

マレーシア空軍(RMAF)の発表によると、戦術的な編成飛行で接近してくる中国人民解放軍空軍の軍用機に対してマレーシアの航空管制施設が無線で繰り返し呼びかけたものの一切応答がなかった。

政府を非難する声明を発表したマレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)外相は、駐マレーシア中国大使を召喚して「マレーシア領空と主権の侵害に関する説明」を求める方針を明らかにしている。

アジア・タイムズ・オンラインが報じたところでは、フセイン外相は、「マレーシアは毅然とした姿勢を取る。当該国と友好的な外交関係を維持しているからといって当国が自国の国家安保をおざなりにすることはない。マレーシアは今後も引き続き自国の尊厳と主権を守る」と述べている。 マレーシア国営通信社(BERNAMA)が伝えたところでは、マレーシア空軍のアクバル・アブドゥル・サマド(Ackbal Abdul Samad)参謀総長(称号:Tan Sri)は、コタキナバル上空は航空交通量が多いこともあり、今回の事態は「国家主権だけでなく、航空安全という面でも深刻な脅威」であると訴えている。

中国共産党は軍事力を用いて経済活動を混乱させることで近隣諸国を抑圧し、中国が一方的に地図上に引いた「九段線」に基づきほぼ全域の領有権を主張する南シナ海で資源開発を強行している。2016年にハーグに所在する常設仲裁裁判所が九段線に法的根拠はないとの判決を下したにも関わらず同裁定を無視した中国政府と中国共産党南シナ海の軍事化を推進し、2021年1月には同政府が主張する広大な海域を「防御」するために中国海警局が武器使用などの武力を行使することを認める新法「海警法」を制定した。

2021年2月、ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じたところでは、マレーシアの排他的経済水域EEZ)内に位置する資源豊富なルコニア礁に中国海警局の船舶が侵入したことで、マレーシア海軍は同海域に艦船を派遣している。

(以降、URL参照)



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【感想】

もしアメリカやロシアの領空であれば、間違いなく地対空ミサイルで撃墜されている。日本でも尖閣周辺の領海侵犯はあるが、領空侵犯であれば、スクランブル発進し、場合によっては迎撃するかもしれない。航空機は速度が速く、悪意があれば大きな被害を被る。現在ホットな台湾海峡では、中間線を超えると緊張が走り、米国超党派議員団が訪台したため、米軍の反撃を受ける可能性もある。そこで、中国軍はマレーシアの領空を侵犯して、米軍の反応を見た。鼻から弱小国と侮るマレーシアの動きなど感知していない。南沙諸島などで小競り合いを起こして、G7に揺さぶりを掛けようとするかもしれない。




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