日米で連携してWTO改革を推進

米、WTO抗議の日本を全面支持 首脳会談で首相が謝意 改革連携で一致

https://www.sankei.com/smp/politics/news/190428/plt1904280002-s1.html

ジュネーブで開かれた世界貿易機関WTO)の紛争処理機関の会合で、韓国による福島など8県産水産物輸入禁止措置をめぐってWTOの上級委員会で主張が退けられ、抗議した日本の立場について、米国が全面的に支持していたことが分かった。安倍晋三首相は26日午後(日本時間27日午前)、米ワシントンで行った日米首脳会談でトランプ大統領に謝意を伝えた。両首脳はWTO改革で日米が連携していく方針も申し合わせた。

 複数の政府関係者によると、韓国のほか米国、中国など164の加盟国・地域が参加した26日のWTOの非公式会合で、米国の代表が「日本は科学的根拠に基づき、韓国の措置がWTO協定に非整合的であることを示している」と指摘した。その上で「上級委員会が実質的な理由なく判断を覆したのは遺憾だ」と述べたという。

会合で、伊原純一駐ジュネーブ国際機関政府代表部大使は「被災地の復興の努力に水を差す。極めて残念だ」などと抗議していた。

 WTOのあり方をめぐっては、首相は米国に先立ち訪問したベルギーで「産業で大きな変化が起こっているが、WTOは変化に追いついていない」と批判していた。上級委員会に関し「議論を避ける形で結論が出たり、結論が出るまでに時間がかかりすぎる」とも語り、6月に大阪市で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)でWTO改革を議論する意向を示した。

WTO訴訟をめぐる経緯

 東京電力福島第1原発事故後、韓国が福島など8県産水産物の輸入を禁止していることに対し、日本政府は2015年8月、不当だとして世界貿易機関WTO)に提訴した。1審に当たる紛争処理小委員会(パネル)は昨年2月、禁輸は「不当な差別」と認めて是正を勧告したが、上級委員会は今月11日、1審の判断を破棄する報告書を出し、日本側の「逆転敗訴」が確定した。









【感想】

安倍首相とトランプ大統領WTOや国連の改革に踏み込もうとしている。ところで、最近、倉山満氏の動画を見て近現代史の勉強をしている。型破りな改革者トランプ大統領は、重い時代の扉をこじ開けたペリー提督とイメージが重なる。長州の気質を受け継ぐ安倍晋三高杉晋作と同じ字を名乗る。「太平の眠りを覚ます上喜撰たった4杯で夜も眠れず」(上喜撰は茶と蒸気船をかける、杯は船を数える単位でもある)と風刺される通り、一般的には、晴天の霹靂でペリー来航があり、幕府を始め日本中が震え上がったと言われているが、当時の幕閣は優秀で、正しく世界情勢を把握しており、正確にペリー来航を予想していた。むしろ覇権国イギリスや強国ロシアを避け、交渉相手としては組み易い新興国アメリカを指名して招き入れたと思える。そして、国難に直面すると、元寇の時の神風のようにアメリカでは南北戦争が勃発し、日本にとって貴重な時間稼ぎができて守られた。





by ロード




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