ローマ教皇、香港司教を任命

ローマ教皇、香港司教を任命

https://www.epochtimes.jp/2021/05/73141.html

バチカン市 17日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは17日、香港の新たな司教としてイエズス会の周守仁氏(61)を任命した。バチカンローマ教皇庁)と中国が対立し、香港の人権問題で西欧諸国の懸念が高まる中での大幅に遅れた任命となった。

周氏は、前司教の楊鳴章氏が2019年1月に死去して以降、代理責任者を務めた湯漢枢機卿の後を継ぐ。

香港のキリスト教徒は、香港の自由を擁護するために積極的に行動することを求める一派と、対立を抑えたい派で別れている。新しい司教はこうした緊張を和らげる必要がある。

司教はこれまで2人の任命に失敗してきた。候補者は現地のキリスト教徒が安心するには中国に近すぎると見なされたか、2019年に香港を揺るがした民主化運動で目立つ存在だったため中国政府が認めないと見なされた。

上級聖職者は周氏が中間的な存在であると言う。米国で教育を受け香港のカトリック学校を長年監督した経験から、教会だけでなく広範なコミュニティとつながりがある。

別の上級聖職者は周氏が、バチカンと中国政府との非公式な架け橋としての役割もあると指摘した。バチカンと中国は歴史的に緊迫した関係にあり、正式な外交関係も結んでいないが、昨年9月に中国の司教任命に関する暫定合意を2年間延長した。

司教任命に詳しい聖職者は「正式な外交関係がなく、バチカンが暫定合意に対して不安を抱いていることから、次の司教は信者を守りつつ、双方の懐疑心を和らげるため向こう数年間重要な役割を担う」と述べた。




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【感想】

本来、神を否定する共産主義の中国とバチカンが接点を持って交渉すること自体が不思議である。双方とも本音の思惑を隠して妥協した結果が香港司教の任命となった。中世に教会が絶対的権威を持った時代にキリスト教会が堕落しないで、その基台の上に再臨主を迎えることができたなら、地上に共産主義が存在することはなく、お父様は、もっと小さなご苦労で使命を完遂できたはずであった。しかし現実には、その様にならなかった。中世の教会堕落の末裔が現代のバチカンとなり、教会堕落から派生して誕生した思想が共産主義であった。中共ローマ法王庁の香港司教における妥協は、混乱の時代を象徴する出来事のようだ。今は全てが混沌としている終末であり、唯一の希望は三代王権となっている。




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