イラン産原油の輸入停止要求に、したたかに対応せよ

高橋洋一】 2018年6月27日 飯田浩司のOK! Cozy up! 今朝のニュース




開始後19分〜22分

【内容】

トランプ政権が日本にイラン産原油の輸入停止を要求した。制裁なので他の国にも声をかけている。他の国がどんな対応をしているか。日本の石油依存は中東が80%であり、イランは5%となっている。アメリカにシェールオイルを安く売って欲しいと交渉して、イランの5%をアメリカ産に移行することは合理的だ。日本の石油戦略は、南シナ海が心配なので中東依存を減らす方向で、その分散先はアメリカとロシアだ。ロシアからは今でも5%なので、アメリカからを5%にできれば丁度いい数字となる。現在のアメリカ産原油はメキシコ湾から積み出し、パナマ運河を通って運搬する。それを西海岸までパイプラインを通せば安くできる。イランの5%を北方領土のための経済協力の絡みでロシア産を10%に増やし、対抗上アメリカ産も10%にして多様化して行くのが日本の国益である。






【感想】

トランプ政権がイラン核合意から離脱して経済制裁を強化するので、日本も協力せざるを得ない。これを機会に、安く仕入れて、供給元を分散化させ、安定供給体制を整えることは国益に叶い賢明である。日本はエネルギー政策を考える上で原子力発電の方向性をはっきりさせたい。今夏、東京電力では停電の可能性すらあるという。原発を再稼働させないことは、むしろ国益に反する。参考にならないかもしれないが、人権を軽視する中国では福島事故後でも、構わず原子力発電を推し進め、仮に石油禁輸のような経済制裁の状況となっても、最低限のエネルギー供給を確保できるようにしている。日本も天然ガスメタンハイドレートなど真剣に取り組む時期になってきた。





by ロード




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