2度目の米朝首脳会談は急がず

ボルトン氏、2度目の米朝首脳会談は「数カ月後」 年明け実施の可能性も

https://www.sankei.com/smp/world/news/181013/wor1810130013-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】ボルトン米大統領補佐官は12日に放送されたラジオ番組とのインタビューで、トランプ氏が「中間選挙(11月6日投開票)の後に行う」と表明している2度目の米朝首脳会談について「今から数カ月後には開かれると思う」と述べ、年明けに実施される可能性もあることを示唆した。
 ボルトン氏は、トランプ氏が北朝鮮に対して「(非核化と引き換えに経済発展の機会を得る)扉を開いている」とした上で、「北朝鮮は完全かつ不可逆的に非核化しなければならない」と強調。金正恩体制が非核化に踏み切れば「北朝鮮の人々の未来は非常に違ったものになる」と語った。
ボルトン氏はまた、「オバマ前政権の『戦略的忍耐』の対北朝鮮政策を継承していたら、今日のような状況は生まれなかった」とし、武力行使の可能性を示しつつ経済制裁を科していく「最大限の圧力」路線が「金氏を対話の席に着かせた」と指摘した。
 その上で、北朝鮮が非核化に応じる見通しについて「大統領は楽観的だが、有頂天になってはいない」と語り、ポンペオ国務長官マティス国防長官、ボルトン氏自身も同様の認識で一致していると強調した。






【感想】

強硬派のボルトン氏が数ヶ月後と言うことは、アメリカ政府は、2度目の米朝首脳会談を慌てないと表明したことになる。来月の中間選挙は好景気により勝てると読んだので、特に北朝鮮問題で功を焦らないことにした。年明けに中国からの全輸入品の関税が25%になると、東アジア情勢は流動的になる。中期的には、ロシアを引き入れて日米露の鉄の三角関係で対中包囲網を形成したいところである。中東では、アメリカは、対イラン包囲網をイスラエルサウジアラビアと固めたいところだが、サウジとトルコで面倒な事件があり、足元をすくわれている。本音では、サウジを懲らしめるよりも、イランを締め付けたいところである。この様な状況があり、日米通商交渉は、日本に有利な展開となっている。ただし、日中首脳会談でトランプ政権の意に沿った結果(一帯一路拒否、通過スワップ拒否、尖閣南シナ海ウイグルへの言及)を出さなければ、隙間風が入るようになる。




by ロード



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