安倍首相、イラン訪問までの道のり

ハメネイ師、核兵器「製造も保有も使用もしない」 安倍首相との会談で

https://www.sankei.com/smp/politics/news/190613/plt1906130020-s1.html

安倍晋三首相は13日、訪問先のイラン首都テヘランで、最高指導者ハメネイ師と会談した。首相は会談後、記者団に対し、ハメネイ師が「核兵器を製造も、保有も、使用もしない。その意図もない」と述べたことを明らかにした。

首相は「平和への信念をうかがうことができた。地域の平和と安定の確保に向け、大きな前進であると評価している」と記者団に語った。(テヘラン 沢田大典)









【感想】

核合意に対するトランプ政権とイランの溝は深く、核開発継続に対する不信感がイラン産原油禁輸となり、互いの猜疑心のため武力衝突の危機が迫った。ペルシャの大国であったイランは、戦後、石油の国有化を宣言し、英国石油メジャーの逆鱗に触れ、経済封鎖の憂き目に遭った。この時、海賊と呼ばれた男、出光佐三が登場し、日章丸で撃沈される危険を冒しながら危機を救った。そこから日本とイランの良好な関係は始まった。その後、親米のパーレビ国王の時代にホメイニ革命が起こり、イランアメリカ大使館人質事件で国交断絶となり、現在まで険悪な関係は継続した。今回の安倍首相のイラン訪問は、現職総理としては41年ぶり、イスラム革命後では初となる。この期間、イランとの関係は良好ではあったが、日米関係を最重要視した日本の立ち位置を如実に示している。こうした日本の立場を百も承知で、ロウハニ大統領のみならず、最高指導者ハメネイ師とも会談し、トランプ大統領のメッセージを伝えた意義は大きい。安倍首相の努力にもかかわらず突然タンカー攻撃となり残念だ。






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