台湾防衛、米国は「サラミ戦術」で中国に対抗
https://www.epochtimes.jp/2021/08/77398.html
米メディアのブルームバーグは、台湾問題において、米前政権および現政権はともに、中国が常用するサラミ・スライス戦術(salami- slicing)で中国に対抗していると指摘した。
サラミ・スライス戦術はサラミ戦術とも呼ばれ、敵対する勢力を少しずつ滅ぼしていく手法で、措置を小出しにして、交渉相手から対価獲得や時間稼ぎをするやりかたである。
米の台湾政策がより明確なものに
米国は、1979年に台湾関係法(Taiwan Relations Act)を制定して以来、台湾に対して定期的に武器を販売しているが、台湾の防衛に関しては、常に曖昧な戦略を採用してきた。
しかし近年、台湾海峡の緊張が高まる中、トランプ前大統領は、台湾の防衛をインド太平洋地域における米国の戦略の支柱にした。バイデン政権に代わっても、中国の脅威に直面する中、米国の台湾への支援は「揺るぎない」ものであると宣言した。
米シンクタンクのアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)で、アジア研究プログラムのディレクターを務めるダン・ブルメンタール(Dan Blumenthal)氏は、「米国は台湾を冷戦時期の遺産ではなく、重要なパートナーと見なしている」と考えている。
しかし、中国政府はその影響力を利用して、台湾が米国のパートナーになることを非常に困難にしている。中国は危険かつ暴力的な反応を示す可能性もある。米国は台湾の防衛問題に対して明確な表明を示してこなかった理由はここにある。
(以降、URL参照)
【感想】
アメリカの台湾政策の基本は、台湾関係法である。アメリカの台湾防衛は、常に曖昧であった。中国は、アフガニスタン撤退で醜態を晒した米軍を批判し、次は台湾で米軍は裏切るとプロパガンダしている。アメリカはアフガニスタンではメンツを潰したが、実利での損はない。しかし台湾を見捨てると、威信は失墜し、経済的な損失も莫大となる。台湾軍が戦う限り、米軍も台湾を守る。よって自衛隊も集団的自衛権により米軍を守ることになる。
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