香港デモは、どこに向かうのか

香港で数万人デモ 「USA」コールも 米議会に「人権法案」可決求める

https://www.sankei.com/smp/world/news/190908/wor1909080011-s1.html

【香港=西見由章】香港中心部で8日、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」の可決を米議会に求めるデモ行進が行われ、数万人が参加した。香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が「逃亡犯条例」改正案の正式撤回を表明した4日以降で最大規模のデモとなり、政府への抗議活動は収束する兆しがみえない。

 同法案は香港の自治や自由を損なった当局者らに米国が制裁を科す内容で、米議会で近く審議が始まる可能性がある。デモ参加者らは米国旗を掲げ、「法案通過を」「香港に自由を」などとシュプレヒコールを上げながら在香港米国総領事館まで行進、職員に請願書を手渡した。警察当局はデモ行進を許可した。

デモ隊の中には、逃亡犯条例改正案を批判したペロシ米下院議長の写真を持った人も。行進では「ペロシ」「USA」コールも起きた。

 デモに参加した男性エンジニアの陳さん(26)は「米議会で法案が成立すれば、少なくとも香港政府と中国政府に圧力をかけることができる」と期待を寄せた。写真家の男性(42)は「トランプ米大統領はあまり香港の人権問題は重視しないかもしれないが、米議会は信じたい」と話し、「デモがあまりに過激化しない限り、抗議活動の勢いは続くだろう」と予測した。

 デモ行進の終了後、現場近くの地下鉄・中環(セントラル)駅ではデモ隊の一部が構内の施設を破壊し、出入り口に放火した。別の駅付近では警官隊がデモ隊に向けて催涙弾を発射するなど、双方の衝突が連日続いている。

 民主派やデモ隊は、逃亡犯条例改正案の撤回だけでなく警察の暴力行為に対する独立調査委員会の設置や普通選挙の実現などの「5大要求」をすべて香港政府が受け入れるまで、抗議活動を継続させる方針を示している。









【感想】

香港デモでUSAコールが起き、市民がアメリカの側面支援を求める姿勢が顕在化した。但しこの動きは習近平政権の思う壺かもしれない。中国は、暴徒化する乱暴なデモ隊はアメリカCIAの指図で暴れているのでUSAコールが起きたのだと主張でき、結果的に中国に攻撃材料となる口実を与えたとも言える。11日には、香港で一帯一路サミットが開催され、来月1日には、建国70周年を迎える。メンツを重んじる習近平政権が、収まる気配のないデモを黙認するはずがない。デモ隊も、天安門事件、雨傘運動と民主化の芽を潰されてきて、今度こその思いが強く、命懸けで戦おうとしている。5大要求の1つである逃亡犯条例は完全撤回されても、益々勢い付いているため、デモ隊は香港を独立させるまで続けるつもりかと勘繰る者まで出てきている。当局の迫害は激しいが、それでも香港には無数のスマホのカメラが光っていて、証拠映像を世界に向けて発信しているが、ウイグルチベットの人々はカメラに撮られることもなく、デモも抵抗もできず、ただ黙って臓器を抜き取られている。





by ロード




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