サウジ攻撃 イラン南西部からか

サウジ攻撃 イラン南西部からか

https://www.sankei.com/smp/world/news/190918/wor1909180014-s1.html

【ワシントン=住井亨介】米CNNテレビなど複数のメディアは17日、サウジアラビア東部の石油施設への攻撃の調査に当たっているサウジと米国の複数の当局者らが、攻撃は巡航ミサイル無人機を使ってイラク国境に近いイラン南西部から行われたとの見方を示していると伝えた。

 巡航ミサイル無人機は低空を飛行、ロイター通信に対して当局者は「(攻撃は)当初考えられていたより複雑かつ精密」なものとしている。CNNはミサイルがイラク南部とクウェート上空を通過しており、米国やサウジのレーダー網があるペルシャ湾を避けた可能性があるとし、米公共ラジオNPR(電子版)は米国防総省担当者の話として、攻撃前にイラン国内で待機しているミサイルと無人機を捉えた衛星写真があると伝えた。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、エスパー国防長官とダンフォード統合参謀本部議長トランプ大統領に対し、ミサイル発射基地への空爆やイランの石油施設に損害を与えるサイバー攻撃など対抗措置を提示したと報道。ペンス副大統領は17日、ワシントン市内での講演で「大統領が今後最善の方針を決定する」と述べた。

 米国務省によると、ポンペオ国務長官は19日までの日程でサウジとアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、サウジではムハンマド・ビン・サルマン皇太子と攻撃への対応を協議する。








【感想】

アメリカはイランによる犯行と断定し、イランは全面否定している。石油施設の復旧は順調で、石油備蓄も十分あるため、原油価格の変動は心配ない。トランプ政権は、タリバンやアフガンと交渉を進め、フーシ派やイランのロウハニ氏とも接触を図ったが、ハメネイ氏の「アメリカを交渉相手にしない」発言により、ちゃぶ台返しとなった。トランプ大統領は言葉では威嚇することがあっても、基本方針は戦争回避である。ボルトンは交渉前には、睨みが効いて効果的であるが、交渉が始まると強面過ぎてマイナスとなる。ボルトンの後任候補に弱腰はいないので、心配はない。もし、イランに対しサウジアラビアが報復し、更にイスラエル・ロシア・トルコ・アメリカを巻き込むとエゼキエル書の最終戦争にまでエスカレートする懸念がある。





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