飯山陽氏によるイスラムの真実及びソレイマニ殺害

【DHC】2020/1/21(火) 百田尚樹×北村晴男×飯山陽×居島一平【虎ノ門ニュース】

開始後８２分〜１１７分

【抜粋】

イスラム教は平和の宗教だとか、テロを起こすのは真のイスラム教徒ではない、という日本の報道は誤ったイスラム観である。我々日本人は戦争のない状態を平和と呼ぶが、イスラム教では、たとえ戦争がなくてもイスラム教が支配していなければ平和とは見なさない。そして平和を目指して異教徒と闘い続けることは、テロに見えるようなことでも信仰上の義務である。イスラム教とキリスト教を同じ一神教として同列に扱うことは誤解を生む。イスラム教は政治イデオロギーである。それに対してキリスト教は救いに重点が置かれ、宗教改革で信仰と政治を分離する道を選択した。実際のイスラム教は、コーランの啓示を絶対視し、その意味ではイスラム教徒全員が原理主義者である。すなはちイスラム教では、神に服従するが神はコミュニケーションできる相手ではない。神は最終的な預言者ムハンマドに言いたいことは全て伝えたので、コーランを一言一句全て信じる。また、科学はコーランの下位に属するため、コーランの矛盾を科学が解き明かすことは、構造的にあり得ない。ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の神は同じだが、それぞれユダヤ教では預言者はモーセで打ち止め、キリスト教ではイエスで打ち止め、イスラム教では、モーセやイエスが受けた啓示を弟子が正しく受け取らなかったので、最後にして最高の預言者ムハンマドが出現した。

ソレイマニ殺害に関する日本の報道は、イランの立場からの報道となっており、親米の立場は無視されている。また、中東学会では反米の立場に立たないと発言できない。それからイラン体制を維持するためには、まず軍隊にクーデターを起こさせない、市民に反体制運動をさせない、そのための組織がイラン革命防衛隊である。ソレイマニは昨年１１月の２週間だけで反体制運動をした１５００人を殺した最恐テロリストと呼ばれ、多くのイラン市民はソレイマニ殺害を歓迎した。イランの政権にとって、反米イスラム国家イランを存続させることが最も大切なので、アメリカと全面戦争することはない。中東産油国にとっても海路の安全確保は重要であり、自衛隊を中東に派遣するとイスラム諸国に嫌われるという報道は嘘である。

【感想】

緑の暴れ馬の真実の姿が分かった。我々は家庭連合や赤い馬の中国に比べて、緑の馬のイスラムに対する理解が不足している。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・統一教会及びサンクチュアリを考える上で参考になった。日本の報道や中東学会が左翼に染まっていることも分かった。イスラム教の平和の概念やイスラム教徒全員が原理主義者という主張には正直驚いた。

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