『入門「女性天皇」と「女系天皇」はどう違うのか』を読んで

『入門「女性天皇」と「女系天皇」はどう違うのか』を読んで



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入門と銘打たれてはいたが、読み応えある本格的な天皇論の書籍であった。とかく女系天皇を簡潔に解説する例えで、磯野波平今上天皇として、サザエが即位すれば女性天皇、タラちゃんが即位すれば女系天皇と説明される。こうしたレベルとは一線を画す本であり、多忙も重なって読破に1ケ月を用した。歴史上、皇統の危機は何度もあった。その中で最大の危機は、第48代の女性天皇である称徳天皇の時代に起きた道鏡事件であった。称徳天皇に重用された僧侶の道鏡について「道鏡天皇にすれば天下泰平になる」とお告げを受け、真偽確認のため宇佐八幡宮に人を遣わし「皇族から天皇を立てよ」と回答を得て難を逃れた。この騒動で女帝は懲り懲りとなった。それ以外の危機では、第25代の武烈天皇が後継ぎ不在で崩御し、身近に皇位継承資格者がおらず、10親等離れた継体天皇が即位し、武烈天皇の姉と結婚して皇統の危機を救った。その他にも第39代から第44代までは2系統から交互に天皇が即位した。それから第118代の後桃園天皇と第119代光格天皇も7親等離れていた。最近では、戦後皇族に9人連続で内親王が誕生され、小泉内閣で皇統の危機説が浮上した際に悠仁親王が誕生された。また、もし皇位継承が男系継承でなければ、確実に藤原氏に乗っ取られていた。天皇について学べば学ぶほど、男系継承を始め、メシアの家系に似ていると感じる。西洋などでは初めに国があって、そこに王室があると考えるので、王室が打倒されても国は存続する。しかし日本では、天皇があって国があると考えるので、天皇のいない日本は、もはや日本とは呼べない。天皇は国民を大御宝として大切にし、国民は天皇の大御心を敬って、君民一体の国体を形成している。それが仁徳天皇の民のかまどの逸話となり、昭和天皇マッカーサーと初めて会見したときの言葉となった。そして国民は塗炭の苦しみの戦禍の後の昭和天皇行幸を熱烈歓迎した。天一国合衆国もメシアであられる真の御父母様が臨在される三代王権を中心に創建されるのであり、お父様の存在しない天一国は考えられない。ところで宮内庁は、旧宮家東久邇宮家に数名の男子がいると知りながら、国会で偽証し、この情報を隠蔽したまま、女性宮家創設に世論を誘導しようとしている。道鏡事件以来の国難を迎えている。




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