映画「ミッドウェイ」を観て




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二代王様より「命懸けで渡米しなさい」とのみ言を受け、戦地に赴く擬似体験をするつもりで鑑賞しました。

CG映像の迫力は凄まじく、特に激しい機銃掃射に向かって急降下で突っ込み、高度2000を切って爆弾を投下し反転するシーンは圧巻である。

情報戦でも完敗であった。日本軍による攻撃目標AFが特定できなかったり時、米軍が平文で「ミッドウェイの浄水装置は修理を要する」とフェイク情報を打電すると日本軍は「AFの給水設備が故障」と暗号電文を送り、結果的にミッドウェイで待ち伏せされた。

1976年の映画ミッドウェイでも強調していた点で、愚将南雲忠一の魚雷と爆弾の装填変更の判断ミスが勝敗を分けた。彼は真珠湾攻撃でも上陸征圧を目指さず汚点を残した。それでも彼を更迭しない帝国海軍には組織上の甘さがあった。その点、米軍では戦いで結果を出せない指揮官は直ぐに交代させられた。

ミッドウェイ海戦での日米戦力比は、圧倒的に日本軍有利であり、負けるはずのない戦さで空母を4隻とも喪失して大東亜戦争の戦局の流れが変わった。もし山口多聞が指揮を執っていれば、別の結果になったかもしれない。

米国目線の演出は、やむを得ない点もあるが、中国人を米国人の仲間のように描いているシーンから、興行ビジネス上の忖度を感じた。

座席数200席の映画館で、上映終了後の観客数は15名程度で、自粛ムードは少し回復の兆しを見せていた。観客は全員60歳以上のシニア割引のようだった。

そして今回の鉄杖自由祝祭は、天宙的次元で戦局を左右する現代のミッドウェイだと感じる。




by ロード




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