中国共産党の前で「いい子」を演じるタリバン

中国共産党の前で「いい子」を演じるタリバン

https://www.epochtimes.jp/2021/08/78134.html

中国はかねてからアフガニスタンに関心を寄せている。「鉱物資源へのアクセス、(中国の)同盟国であるパキスタンがインドによる包囲の回避、そして中国自身に対するイスラム過激派の脅威の削減」が狙いであるという。ケネス・カズマン氏などの研究者は2017年、米連邦議会調査局で発表した論文で指摘している。

映画監督のブレント・E・ハフマン(Brent E. Huffman)氏は、タリバンが政権を握った今、中国共産党アフガニスタンの資源への自由なアクセスを目指しているとみている。ハフマン氏は、カブール近郊の銅山の上にある5000年前の仏教遺跡を題材にしたドキュメンタリー『メス・アイナクを救え(Saving Mes Aynak)』を監督し、広く評価されている。

中国国有資源大手・中国冶金科工集団(MCC)は、2007年に世界有数のメス・アイナク鉱山の採掘権を1000億ドルで購入した。この鉱山は、タリバンの拠点に近く、紀元3〜7世紀に栄えた仏教都市が含まれるロガール州にある。

「過去、タリバンはメス・アイナクをロケット弾や地雷で攻撃したことがある。2018年、アフガニスタンの考古学者は車で地雷を踏み、死亡した事件が起きた」とハフマン氏は大紀元に語っている。

その遺跡で働くアフガニスタン人考古学者たちは、常にタリバンに脅かされていたという。このため、8月15日以降は命の危険を感じている。「中国はタリバンと提携して、環境、人権、文化遺産の保護に関する制限を無視し、メス・アイナク鉱山で採掘しようとしている」と同氏は言う。

(以降、URL参照)



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【感想】

タリバンイスラム原理主義で有神論、一方の中国共産党無神論のため、本来ならばタリバン中共は水と油で相容れない。ウイグル人権弾圧でも対立するはずである。しかし、今回小賢しいディールがあり、タリバンは中国の覆いの中で、国家承認や武器使用法指導などで実利を得て、中共も米国人質解放の仲介役となれば、経済制裁解除などの実利は巨大となる。一方的に損をするのはアメリカであり、同盟国も巻き添えを喰らう。人間的な力では、この難局は超えられないだろう。




by ロード



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