日米防衛相会談、中朝露の脅威を議論 同盟の抑止力強化に向けた取組加速へ

日米防衛相会談、中朝露の脅威を議論 同盟の抑止力強化に向けた取組加速へ

https://mb.epochtimes.jp/2022/05/105514.html

岸信夫防衛相は現地時間4日、オースティン米国防長官とワシントンの国防総省で1年ぶりに対面式の会談を行った。中国、ロシア及び北朝鮮が国際社会の平和と安定を脅かすなか、岸氏は「時間を無駄にできない」と述べ、同盟の抑止力・対処力の強化に向けた取組を加速する重要性を強調した。米国側は核兵器を含む抑止力を提供することを確認した。
冒頭、岸氏は、ロシアのウクライナ侵略によって「世界が劇的に変化した」と述べた。インド太平洋地域と欧州の安全保障は区別して考えることができないとの観点から、欧州の安全保障へのコミットメントを強化していく考えを示した。

オースティン氏は日本のリーダーシップに謝意を表し、ロシアによるウクライナ侵攻は「世界中の自由な人々に対する挑戦だ」と述べた。日米同盟は「インド太平洋地域の平和と繁栄の礎である」と強調し、両国は「深い友情と信頼、共通の利益と価値観」で結ばれていると語った。
地域的脅威への対応
昨年から、中国とロシアは日本周辺での軍事活動を活発化させており、北朝鮮も頻繁に弾道ミサイルの発射実験を行ってきた。オースティン氏は、日米共通の利益と価値観が挑戦を受けており、「ロシア、中国、北朝鮮の脅威に対抗するために緊密に協力しなければならない」と指摘した。
両閣僚は、中国の東シナ海南シナ海における威圧的な行動などについて議論した。インド太平洋地域における力による一方的な現状変更を許容しないことを決意し、抑止・対処するために連携強化していくことを確認した。自由で開かれたインド太平洋へのコミットメントを再確認するとともに、法に基づく国際秩序を支える規範、価値観、制度を促進する決意を新たにした。 「中国の最近の行動は、秩序を支える共通の規範、価値、制度に対する重大な挑戦である」とオースティン氏は指摘した。
北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射や核開発は地域と国際社会に対する深刻な脅威であり、断じて容認できないとの認識で一致した。北朝鮮の挑発行動に対しては、日米、日米韓で緊密に連携していくことを確認した。 
日米豪印「クアッド」や韓国、東南アジア諸国など、志を同じくする地域内外のパートナー国と防衛協力を強化していくことで一致した。また、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調した。

日米防衛協力の加速

急速に厳しさを増す安全保障環境のなか、日米双方は防衛能力の向上に努めてきた。今年1月に開催された日米安全保障協議委員会(「2プラス2」協議)では、日本の防衛力を抜本的に強化するための新たな防衛3文書の策定や、サイバーセキュリティ・情報保全に向けた取組の強化、米軍の態勢の再編などについて議論が交わされた。
4日の防衛相会談では1月の「2プラス2」を踏まえ、各種取組を速やかに具体化していくことで一致した。

岸氏は、国家安全保障戦略等の防衛3文書の策定を通じた、日本の防衛力の抜本的強化への断固たる決意を示した。オースティン氏はこれを歓迎した。また、緊密な協議を通して双方の戦略を擦り合わせていくことを確認した。
オースティン氏は、日本に対する核を含めた米国の拡大抑止のコミットメントは揺るぎないものであると述べ、「通常兵器と核兵器を含むあらゆる能力を用いた拡大抑止の約束をする」ことを確認した。
これに対し岸氏は、現下の国際情勢において核抑止が信頼できる強靱なものであり続けるためのあらゆるレベルでの二国間の取組が従来にも増して重要であると述べた。
双方はまた、日米防衛協力の基盤である情報保全・サイバーセキュリティの重要性を確認し、強化していくことで合意した。技術的優位性を確保するため、極超音速技術に対抗するための技術を含め、装備・技術分野での協力をさらに深化させることで一致した。
両閣僚は、普天間飛行場辺野古移設や馬毛島の施設整備を含む米軍再編計画のこれまでの取組を歓迎するとともに、今年で本土復帰50周年を迎える沖縄の負担軽減について、協力を一層加速させていくことの重要性を共有した。







【感想】

岸信夫防衛相とオースティン米国防長官が、ワシントンの国防総省で対面式の会談を行った。ウクライナ戦争により、平和ボケだった日本でも危機感を持ち目覚める人が増えてきた。安倍晋三首相は重かった集団的自衛権の扉をこじ開けた。昨今の外圧もあってか防衛費GDP比2%を5年以内に達成させる道筋ができてきた。岸信夫防衛相には、まず非核三原則の撤廃をしていただき、敵基地攻撃能力と核共有の議論を加速させていただきたい。




by ロード



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