ウクライナ巡り温度差も示唆 中露首脳会談

https://www.sankei.com/article/20220916-XRZL4N3Q25OEHGZFNP6Y4LXISU/

15日にウズベキスタンで行われたロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談で、両氏は中露の良好な関係を高く評価した。ただ、ロシアが侵攻したウクライナ情勢に関しては、習氏は公の場での言及を避けた。プーチン氏も「中国側の疑問と懸念は理解している」と述べるなど、ウクライナ情勢を巡る両国の温度差も示唆した。
会談冒頭でプーチン氏は「この半年間で世界は劇的に変化しているが、変わらないものが一つある。それは中露の友情だ」と発言。台湾情勢に関しても「ロシアは米国や従属国による挑発を非難する」と述べ、中国への支持を鮮明にした。習氏も「激変する世界で、中国はロシアとともに大国の模範を示し、主導的役割を果たす」と応じるなど、蜜月ぶりをアピールした。

しかし、ウクライナ情勢に議題が及ぶと、プーチン氏は「中国の中立的立場を高く評価する」と述べ、中国がロシアを完全には支持していないことを暗に認めた。習氏はウクライナに言及せず、ウクライナ情勢を念頭に置いたとみられる発言すらしなかった。

ウクライナ侵攻で中国は対露制裁を発動した米欧側を非難する一方、ロシアへの支持も表明していない。米欧側の制裁対象とされることを警戒しているとみられる。タス通信によると、米国務省のプライス報道官は15日の記者会見で「現時点で中国がロシアに軍事支援や制裁回避手段を組織的に提供している兆候は見られない」と述べた。








【感想】

今後の世界情勢を読みづらくしている要因のひとつに中露関係がある。両国は国民性からしても国家戦略からしても一枚岩とはなり得ない。ウクライナによる電撃作戦で後退を余儀なくされたプーチンは追い込まれ習近平に武器支援を要請したが、欧米からの制裁を避けたい習近平は曖昧な回答に終始している。日本の舵取りは難しいとはいえ、潜在的主敵が中国であることを踏まえて、ロシアをいたずらに中国側に追いやる政策が国益に叶うか不安もある。




by ロード



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