対中露で米欧と連携打ち出す尹大統領 脱「傍観者」に課題も

https://www.sankei.com/article/20230521-QMXFJGGJOVPM3NGMLD7W5IH2LY/

【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はG7広島サミットで、ロシアや中国と対峙(たいじ)して連携強化を図るG7各国と共同歩調をとる立場を鮮明にした。多国間外交で「傍観者」にとどまることが多かった旧来の韓国外交からの脱却を印象づけた。韓国内ではサミットの正規メンバー入りを望む声も上がるが、国際社会で主要プレーヤーを目指すには越えるべき壁も高い。
尹氏は21日の討議で、北朝鮮の核・ミサイルによる威嚇と住民への人権蹂躙(じゅうりん)を挙げ、ウクライナ人の生命や自由を奪うロシアによる侵略と並ぶ「深刻な国際規範違反だ」と指摘。「韓国は自由の価値と法治に基づく国際秩序を強固にするため、G7各国と緊密に協力していく」と強調した。

ロシアは昨年のウクライナ侵攻以降、国連の場で中国とともに北朝鮮を擁護し、対北制裁強化に反対してきた。北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる裏には中露の援護があり、尹氏がG7各国との連携構築を急ぐ背景にも、中露の動きと北朝鮮問題が不可分だとの現状認識がある。
尹氏は「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の代表格であるインドやインドネシア首脳とも相次ぎ会談。サミットでも、食糧や保健医療で途上国への支援を拡大し、気候変動問題でもG7と足並みをそろえる方針を打ち出した。

韓国大統領府高官は「普遍的価値を共有するG7各国とグローバルな課題で連帯を深め、韓国がより大きな役割を果たすとの尹大統領のビジョンを国際社会に示す契機となった」と今回の出席の意義を説明した。
G7サミットへの参加が4回目となる韓国はオーストラリアやインド同様、常連のサミット招待国といえる。韓国内では、G7メンバー国並みの経済・軍事力をもつ韓国の正規メンバー入りを期待する声が多い。
ただ、トランプ前米大統領が韓国などを加えるG7拡大案に言及したことはあるものの、日本を含むメンバー国間で拡大論は高まっていない。日韓外交筋は「韓国は政権交代で親中路線に傾くことがある。加盟を目指す前に外交路線の安定が必要だ」と指摘する。

G7各国は中国の経済的威圧に備えた新たな枠組みの創設で合意したが、中国への経済的依存度の高い韓国はこの動きとは距離を置く立場を示す。韓国大統領府高官は「中国を含む特定の国の経済的圧力に備えた枠組みに韓国が加担する計画はない」と説明した。








【感想】

とにかく文在寅前政権は酷かった。従北、親中、反日で本当に自由民主主義陣営の一員なの?と疑われていた。尹政権は一転してG7寄りで旗幟鮮明にし安心感がある。G7は時代遅れとの批判もあるが、今回の広島サミットは全体主義国家群に対峙しG7の存在感を示した。摂理的にも韓国の動向は大きな意味がある。コウモリ外交を脱却した尹大統領が韓国世論から足を引っ張られないように、日本からも尹大統領への支持の声を上げたい。




byロード



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