北朝鮮・金正恩氏が重体か 米CNN報道

北朝鮮金正恩氏が重体か 米CNN報道

https://www.sankei.com/smp/world/news/200421/wor2004210018-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】米CNNテレビ(電子版)は20日、米情報当局者の話として、北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が手術を受けた後、重体に陥っているとの情報があると伝えた。別の情報当局者はCNNに対し、金氏に健康不安があるとの情報の確度は高いとしつつ、状態がどの程度悪いかを評価するのは困難であると述べた。

 韓国のウェブ新聞「NKニュース」によると、金氏は12日に心血管の手術を受けたとしている。

金氏は今月11日を最後に動静が確認されておらず、15日の故・金日成主席の誕生日にあたる「太陽節」にも姿を見せなかったため、健康状態などに関し臆測が広がっていた。

 金氏は2014年にも1カ月以上にわたり動静が伝えられず、後に足首ののう胞を除去する手術を受けていたとみられることが判明している。



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【感想】

金正恩は、昨年秋、外国の医師団により脂肪吸引手術を受けて失敗し、心臓に血栓が詰まって重体となった。共産主義とはいえ儒教文化の残る北朝鮮世襲による後継者は基本的に男系相続である。有力候補が不在のため、集団指導体制を模索した。30年以上国外退避していた叔父の金平一が帰国し、処刑された叔父の張成沢の妻が姿を見せ、取りまとめ役に妹の与正が就いた。男系社会の朝鮮で女帝の登場は混乱・衰退・滅亡を予感させる。今年に入り金正恩の動静は写真と活字が伝わるだけで、動画や音声が流れることはない。北朝鮮の画像加工技術は高く、影武者の写真の耳の部分を本人の耳の画像と入れ替え、目の間隔を修正してから公開する。影武者の存在は公然の秘密であるが、トランプ大統領と会った人物は正真正銘の本物である。今年は金正恩による新年の辞が取り止めとなり、金日成の誕生日の太陽節も欠席した。米国情報機関は重体あるいは既に死亡との情報を得ているが、今回は報道ベースで公開された。つまり再起不能と判断した。但し主体思想に傾倒する韓国政府は北朝鮮が公表するまでは与正に忖度して「特異な動向なし」と否定した。北朝鮮国家保衛部が主導したトランプ大統領への親書の反応が良かったことから、ソフトランディングへの期待もあるが、一方、独裁体制が内部崩壊する可能性もある。クーデターや難民流出そして拉致問題解決に向けた前向きな提案など硬軟両面からの激変に備える必要がある。





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