米韓が2プラス2開催 北、敵視政策撤回しない限り米国との接触、対話を拒否

米韓が2プラス2開催 北、敵視政策撤回しない限り米国との接触、対話を拒否

https://www.sankei.com/smp/world/news/210318/wor2103180009-s1.html

【ソウル=名村隆寛】米韓両政府は18日、ソウルで外務・防衛担当閣僚による安全保障協議(2プラス2)を開いた。北朝鮮の核問題などについて話し合い、終了後に共同声明を発表する。

 米韓の2プラス2は4年半ぶり。オースティン米国防長官は17日、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相と会談し、北朝鮮に加えて中国にも対処するため、対日関係の改善を求めた。ブリンケン米国務長官も同日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相との会談で、「韓国と日本を含む他の同盟国と北朝鮮の非核化に向け努力を続ける」と強調。中朝を非難した。

米国による一連の対北姿勢に対し、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は17日付の談話で、「2月中旬から米国がニューヨークを含む多くのルートで接触を試みてきた」と指摘し、「米国が敵視政策を撤回しない限りいかなる接触、対話にも応じない」との立場を強調した。朝鮮中央通信が18日伝えた。

 崔氏は「シンガポールハノイでのような(米朝首脳会談の)機会を(米国に)二度と与えないことを明確にする」と述べ、米韓は合同軍事演習を繰り広げたとも批判した。あらゆる選択肢を検討しているとのブリンケン国務長官の訪日時の発言にも反発し、バイデン米政権が北朝鮮に対する強圧的な姿勢を維持していると非難。「米国はわれわれが何をするかをよく考えるべきだ」と警告した。




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【感想】

日韓関係が冷え込み、経済的に中国に依存する韓国に救いの手が差し伸べられた。日米陣営としても、みすみす韓国を中国陣営に追いやって得はない。文在寅政権で、日韓間で顕在化した問題に、GSOMIA破棄やレーダー照射があり、それ以前からの問題では、竹島従軍慰安婦や徴用工などがあり、本当の和解は簡単ではない。現実的には、日米豪印クアッドの枠組みを基軸としながら、拡大クアッドに英仏独台と韓国を組み入れて行く方向性を目指して、対中包囲網を徐々に強化し狭めて行くと思われる。ブリンケンは頼りないバイデン政権の中にあって、中国を名指して非難するなど比較的評価できる。日本と韓国を歴訪しても北京には行かず、アラスカで米中会談を行うことも悪くない。中国側が米中関係改善を望んでいると分かっていながら、予め戦略対話ではないと釘を刺しておくことも良い。何よりもバイデンが外交の表舞台に登場していないので、まだ安心できる。こうした日米韓外交の流れの背後に、日米韓協議会が条件になっているように思える。




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